第5章 7 投稿日:2005/01/05(Wed) 00:12 No.43
「ええぇ?」 健一は、思わず声を出してしまった。そうか、そんなことを考えていたんだ。だからみつはこだわったんだ。 K:(笑)全然違うよ。見当違いだよ。 みつ:じゃ、どうして来なかったの? K:何かね、姫の事があって、急にむなしくなって・・・ みつ:むなしい? K:だって、ネットで知り合って、不倫して、結局もとのさやに収まって・・・ みつ:何が言いたいの?
健一は、困ってしまった。どうしても、今の自分の気持ちを表現できない。
K:ごめんね。上手く表現できない。
美津子は、Kの困ってる様子が手に取るようにわかった。顔も名前も知らない相手に使う表現ではないが、そんな感じがした。
みつ:いいよ。何となくわかる。 K:何て言うか、しょせんネットで知り合った相手って、そんな程度のものなのかなあって。 みつ:そんなことないよ。 K:そうかなあ。
みつ:だって、Kがいてくれるから、元気が出たりするもん。
健一は、不意をつかれた。そう展開するとは思わなかった。でも、ありがとうね、みつ。なぐさめてくれるだけで、十分です・・・
K:ありがとう。もう遅いし、落ちるわ。 この後、健一は予想もしなかった発言を見ることになる。
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