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誘 惑
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[第三章・慎平E] 投稿日:2005/02/08(Tue) 20:09 No.33 
初デートを終えた夜・・・
恋由姫は 慎平のしぐさを思い出してるうちに眠れなくなった。。

    (私は慎平さんの外見だけしか知らないのに・・・)
    (慎平さんがどんな人なのか、何をどう考える人なのか知らないのに・・・)
    (オフ会のあの時の 人目惚れ・・・ 慎平さんも私のこの思いを知ってる)
    (一方的なこの思いを知られてるってのは 弱みだなぁ、、、)
    (うーん。。。 )
    (考えても 考えても私からも一方通行だぁ。。。。)
    (まいったなぁ・・・・)

[第三章・慎平F] 投稿日:2005/02/09(Wed) 21:06 No.34 
次の日・・・
恋由姫は思い切って電話をしてみた。。。

慎平  「もしもし〜〜〜  なに?」

     (ひどい… ひどすぎる!)
     (電話なんかするんじゃなかったぁ)

恋由姫 「なにって、用事ないけど昨日はありがとう〜〜っておもって・・」
慎平  「今度の土曜日なら無理しなくていいんだよ・・」

     (無理するにきまってるじゃん・・・)
     (あぁ・・  何だか頭来た!)

[第三章・慎平G] 投稿日:2005/02/10(Thu) 13:15 No.35 
週末… 初めての夜デート。。。
恋由姫は、この間と同じ駐車場で慎平を待っていた。。。

  (少し早く来すぎちゃったみたい… )
  (ちょっとくらい遅れて来たほうがよかったかな?)
  (だって 早く会いたくてたまらないみたいに思われそう… )

そのとき恋由姫の携帯が鳴った。。。
 「渋滞で少し遅れる」と、、、、

   (慎平さんは私に会うために渋滞に巻き込まれてるんだ)
   (私に会うために車走らせてるんだ)
   (こんな些細な事が嬉しいなんて 完全に私の負けだなぁ)

しばらくして 黒塗りの高級車が恋由姫に横付けに止まった。。。

 「車変えたの?」
 「いや、初めての夜デートだから・・・」

  (私のために車を借りてきてくれたってこと?)
   (あぁ… なんだか とろけちゃいそうだぁ・・・)
   (この人が まだ私を好きじゃなくても この人が好き。。)

慎平と恋由姫を乗せた高級車は駐車場を出て しばらくの間環状線をぐるぐると走っていた。。。
気がつくと 車はホテル街に入っていたが、
週末の夜の時間… ホテルを予約していたわけではなかったので空室を見つけることが出来ない。。。

   (このまま、ぐるぐると走りつづけるの?)
   (なんだか、盛り上がってた気分が台無しだわ)

そのとき。。。。


[第三章・慎平H] 投稿日:2005/02/11(Fri) 21:55 No.37 
慎平は突然 公園の脇に車を止めた。。。
恋由姫が不思議そうにしていると、安心させるかのように慎平は優しくキスをし、
つづけて服の上からそっと胸に手を触れた。。。
最初のうちは身を固くしていた恋由姫も 慎平の手馴れた愛撫に 少しずつ緊張がほぐれて、だんだんと声が大きくなってしまった。。。

   (あぁ・・  どうしよう。。。。)
   (このまま ここで侵されてしまうの?)
   (それも 悪くないかも・・・)

上着を捲り上げられ、ブラジャーも上にずらされた。
慎平の手はスカートの中へと侵入されていくと・・・
恋由姫の大切な部分がすごく熱くなっていった。

(誰かに見られたら どうしよう)
(でも… もう止められない。。)

しばらくの間 お互いを指で愛撫し続けたが
二人とも我慢の限界。
慎平は座席横のレバーに手を伸ばし、シートを倒した。
慎平と恋由姫はひとつに結ばれた。

黒塗りの高級車… 車内は広いが窮屈さを感じる。
その不自由さが 刺激となって二人が果てるまでに時間はかからなかった。

恋由姫は こんなセックスは初めてだった。。。










[第三章・慎平I] 投稿日:2005/02/14(Mon) 20:47 No.39 
それから約1ヶ月… 慎平からの連絡は、メールも電話も無かった。
   
   (忙しいのかなぁ?)
   (それとも… 車の中であんなことする女だって、嫌われちゃった?)
   (ううん… それはないはず。)

恋由姫から連絡すればいいのだけれど、それもまた何となくできないでいた。

そんなある日・・・。
恋由姫は、暇つぶしに見つけたチャットルームのオープンチャットを覗き見していた。

しん>それでね、こないだついにカーセックスしたんだけど・・・。
あや>へぇー、そうなんだぁ、それでどうだった?
しん>うん、すごくよかったんだけどね・・・

(なんか、聞いているだけで、こないだのこと思い出しちゃった。。。)
    (ふ〜ん…やっぱり他にも同じようなことしている人いるんだなぁ・・・)

あや>そりゃ、よかったじゃない。それで、その人とは?
しん>あまり頻繁に連絡すると、それが目的ってばれそうだから、今は連絡してないんだよ。
あや>そっかぁ〜

(それが目的って、この人こうやっていろんな人としてるんだぁ・・)

しん>そろそろ、また誘ってみようかなぁ・・・。週末はいつも行くホテルは満室のはずだから、また車の中でできるかも?
あや>それが狙いなんでしょ?(笑)

そんな会話を覗き見しながら、恋由姫は慎平のことを考えていたが、何となく、会話の内容がこないだの時と似ているような気がして、少し気にはなっていた。

(でも、この人の名前、「しんさん」だし、)
(でも慎平さんは、そんな人じゃないはず。)
(でも、やっぱり気にはなるかなぁ。)


[第三章・慎平J] 投稿日:2005/02/15(Tue) 20:24 No.40 
恋由姫がオープンチャットを覗き見した翌日、慎平から電話が来た。

恋由姫 「もしもし… 忙しかったの?」
慎平  「あぁ、うんうん… ごめん… もっと早く電話したかったんだけど…  恋由姫こそ 電話してくればいいのに」
恋由姫 「なんだか、恥ずかしくってできなかったの」
慎平  「あはは、そっかぁ、それじゃまた今度の週末にでも会う?」
恋由姫 「う〜ん… 」
    
      (なんか、やっぱり昨日のオープンチャットと同じような… )

慎平  「こないだの駅まで迎えに行けばいい?」
恋由姫 「あっ、はぃ… 」

      (もっと、いろんなこと話したいのに、慎平さんったら、会う時の打ち合わせばっかり。やっぱり、もしかして??)

慎平  「それじゃ、今度の週末… こないだと同じ時間に… 」
恋由姫 「はぃ。」

恋由姫がそういうか言わないか、あっという間に電話は切られた。

(やっぱり、会ってちゃんと確かめなくっちゃ。)
(きっと違うはずだから、大丈夫だとは思うけど〜)


[第三章・慎平K] 投稿日:2005/02/16(Wed) 11:19 No.42 
そして、週末。
慎平と恋由姫を乗せた高級車は、しばらくの間、環状線をぐるぐると走ったあと、、、、 
車はホテル街に入っていた。
週末の夜の時間… ホテルを予約していたわけではなかったので空室を見つけることが出来ない。

    (やっぱり、同じ展開… )

慎平は突然 公園の脇に車を止めた。
恋由姫が次はどうするんだろ?と思っていると慎平は、いきなりキスをしながら、シートを倒して、恋由姫のスカートの中に手を入れてきた。

    (えっ?)
    (これって、こないだのオープンチャットのシチュエーションと同じだ)
    (もしかして、次は)

慎平はいつの間に出したのか、ローターを恋由姫の大切な部分に当てながら、キスを続けている。
   
    (あぁ… やっぱり)
    (これじゃ、感じるわけ無いじゃない)
    (やっぱり、そうだったんだ)

そのうち、慎平は恋由姫を自分の上に乗せようとした。

    (信じられないっ!ここまで一緒じゃん)

突然、恋由姫は身を翻し、身だしなみを整えて車の外に出ようとする。
「どうしたの?」慎平が驚いて、声をかける。
「ううん、今日は、ちょっとそういう気分じゃないから。」
そう言うと、恋由姫はそそくさと駅の方に向かって歩き出した。
恋由姫は確信していた。

    (もうっ、やっぱりこんな人だったんだ)
     (頭きたぁ〜 !!!! )
    (やっぱり、オフ会でいきなり知り合うなんて、危険がいっぱいって事ね)
    
慎平から、携帯が何度もかかったが、恋由姫はそれも無視した。
また ひとつの恋が終わった。

    ********** E N D ***********


[第四章・乱@] 投稿日:2005/02/17(Thu) 20:27 No.43 
友達の桃が遊びに来た。
桃は2ショットチャットの経験が無い。
いつも楽しそうに2ショットしている恋由姫が羨ましくて、どうすればいいのか教えて欲しいというのだ。

恋由姫は キャット2ショッチャットを開き、桃に要領を簡単に説明した。

恋由姫 「ここに名前と性別を入れて、好きな部屋の番号をクリックすればいいのよ」
桃   「そっかぁ、 でもいろんな人が居るね〜  迷っちゃうよ」

桃はひと通りの部屋を見てから 入る部屋を決めた。

『全国:002  名前:乱 性別:男  メッセージ:楽しく話そう(都内・既婚)』

      (うそっ!  そこ… 止めてよ!)
      
乱という男は 恋由姫が最近親しくなった人で、実は来月会う約束ができていた。
それでも 桃を止めるわけにもいかず、黙って見ている事にした。

桃   「何だかドキドキするなぁ… 恋由姫もいつもドキドキする?」
恋由姫 「うんうん… そりゃあドキドキするよ。 最初はどんな人だかわからないもん」
桃   「この乱って人 変な人だったらどうしよ?」
恋由姫 「そう思うなら止めて違う人にすれば?」

       (よかったぁ… 早く違う部屋 選べばいいのに)

桃   「でも どの部屋でもどんな人だかわかんないのは同じだから ここで良いや」
恋由姫 「そうだよ〜 早く入っちゃいな!」
     
      (はぁ〜  結局 乱の部屋に入るのね… )
      (それにしても 乱ったらどうして2ショットに待機なんてしてるんだろ )
      (私のこと 恋人って言ってたのに… )
       
恋由姫は動揺を桃に気付かれないようにと 平静を装っていたが内心穏やかでなかった。

桃   「うん。 じゃあここにするね。 恋由姫、ちゃん見ててフォローしてよね」
恋由姫 「オッケー! わかったよ〜  ほら、早く入室しなよ」
桃   「よーし!」

桃は軽く深呼吸をしてから乱の部屋番号をクリックした。

[第四章・乱A] 投稿日:2005/02/19(Sat) 15:32 No.44 
 ******桃さんが入室しました******
桃 > こんにちは
乱 > こんにちは。 はじめまして、よろしくね
桃 > こちらこそ よろしくお願いします
乱 > どこから?
桃 > 北海道です
乱 > 主婦さん? OLさん?
桃 > 主婦ですよ

     (あはは… 私と最初に話した時と同じじゃん)
     (乱って、誰と話す時も同じこと言ってるのかなぁ)

乱 > ここのチャットにはよく来るの?
桃 > いいえ、今日が初めてで もの凄くドキドキしてます
乱 > そっか、 ゆっくりでいいからね
桃 > はぃ、 ありがとう
乱 > 北海道って言ってたけど どの辺?  札幌なの?
桃 > 札幌じゃないですよ。 でも、そう遠くでもないかな。
乱 > 僕ね、来月北海道に行くんだよ
桃 > 旅行ですか?
乱 > いや、仕事でね。 出張だよ。
桃 > 北海道への出張はよくあるんですか?
乱 > うん、そう多くは無いけど時々あるよ。
    あ、よかったら来月行くときに会える? 北海道案内してよ。

桃    「ちょっと、ちょっと! 恋由姫〜  この人いきなり会おう なんて言ってるよ」
恋由姫 「いるんだよね〜 そういう人」
桃    「どうすればいい? こんな人って危険だよね?」
恋由姫 「そうだね、 でも適当に話し合わせてみれば?」

       (なによぉ!乱の奴!)
       (来月北海道来るのは 私に会うためじゃん)
       (何が 出張だよ〜 )
       (私と会って、次の日には桃に会おうとしてるってこと?)
       (信じられないっ! 頭来るぅ〜 !!!!)

今度は恋由姫が 大きく深呼吸して気持ちを落ち着かせた。

[第四章・乱B] 投稿日:2005/02/20(Sun) 21:39 No.45 
桃    「ねぇ 恋由姫〜 代わってよ〜  何話していいかわかんないし」
恋由姫 「桃が続けなよ。 助けてあげるから」
桃    「うん… 」

桃 > 会うって、今少し前にチャットで初めて話したばかりなのに いきなりですか?
乱 > それもそうだね。 じゃあ これをご縁にお友達になればいい
桃 > 言ってることが よくわからないですけど…
乱 > また機会があれば チャットに遊びに来て〜 ってこと
桃 > あぁ、 そういうことね。  
乱 > とりあえず メルアド教えておくね。  ・・・・・@・・・・・ne.jp メモっておいて〜
桃 > はぃ…

桃    「恋由姫〜 メルアド教えられちゃったけど どうすればいい?」
恋由姫 「さぁ? 桃の好きにすればいいよ」

     (乱の奴 誰にでもこうやってメルアド教えたり 誘ったりしてるわけ? )
( 頭来るなぁ・・・・    もうっ!`ヘ´ )
(桃もどうする気なんだろ?)
(桃は何も悪くないけど 同じ男なんてイヤだぞっ! )

乱 > 仲良くなれたら来月デートするのもいいでしょ?
桃 > うーーーーん…
乱 > あれ?^^; 困ってる?  

この後 桃と乱は雑談めいた会話をして チャットを終わりにしたようだった。

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