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誘 惑
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[第一章・麻呂@] 投稿日:2004/12/28(Tue) 23:10 No.1 
(出会いの2ショット!!! これだぁ〜 ここでいろんな男性が待っててくれてるわけね^^)
2ショットチャットに興味がわいた恋由姫は 検索で2ショットサイトを見つけた。
(いろんなお部屋があるのね〜  何処に入ればいいのか迷っちゃうわね〜)

A館−01  待機者・麻呂    メッセージ・大阪から おじさんですがよろしければ〜
(ここがいいかな?)と… 恋由姫は入室ボタンをクリック。

恋由姫> こんばんは… はじめまして〜恋由姫といいます
麻呂 > こんばんは〜  よろしくね
恋由姫> あ、宜しくお願いします
麻呂 > おじさんだけど、いいのかな?
恋由姫> 私もおばさんですから… それと2ショットは今夜が初めてです
麻呂 > そうなのかぁ 初めてなんだね。 緊張しなくていいよ^^

(感じが良さそうで、優しそうな人でよかった)

麻呂 > 「恋由姫」さんって 何て読めばいいのかな?
恋由姫> 「こゆき」といいます。
麻呂 > 「こゆき」さんかぁ・・ 魅惑的で素敵な名前だ^^
恋由姫> ありがとうございます。 「さん」無しで 恋由姫とお呼びください
麻呂 > そうだね^^  恋由姫って呼ばせてもらうよ

これが恋由姫の2ショットデビュー、 そして麻呂との出会いだった。


[第一章・麻呂A] 投稿日:2004/12/29(Wed) 19:43 No.2 
翌日の夜、家事育児をそつなくこなした恋由姫は 出会いの2ショットサイトへ。

(あ^^ 今夜も麻呂さんが居る)

恋由姫> こんばんは・・ また来ちゃいました
麻呂 > こんばんは^^  また会えて嬉しいよ
恋由姫> そう言ってもらえて嬉しいです
麻呂 > 実は僕もね、今夜も恋由姫に会えると良いな って待ってたんだよ

(この人 2ショット慣れしてるなぁ)

恋由姫> お上手ですね。 きっと他にも仲良しさんがいっぱい居るんでしょ?
麻呂 > 決まった相手なんて居ないよ。 恋由姫とこれからは親しく話して行きたいって思ってる
恋由姫> ありがとう。嬉しいです
麻呂 > さぁ、今夜は何をお話ししようか?
恋由姫> 何でも〜 ^^
麻呂 > それじゃ、恋由姫の事をいっぱい知りたいな。
     聞かせてくれるかい?

麻呂の巧みな話術に乗せられて 恋由姫はメッセンジャーを交換し携帯のメルアドまで交換してしまった

(あぁ・・ なんてことしちゃったんだろう。 麻呂さんのことまだよく知らないのに・・・・)

[第一章・麻呂B] 投稿日:2004/12/30(Thu) 22:21 No.3 
翌朝… 携帯から流れるTSUNAMIの着信音。
恋由姫の携帯メールの着メロは大好きなサザンのTSUNAMIだった。
 (誰だろ? こんな朝早くから・・・)
「おははよう! 恋由姫。 朝のご挨拶だよ」 と 麻呂からのメール。
 (由姫は朝の忙しい時間にホッと癒されたような、決して悪い気分ではなくすぐに返事のメールを返すのであった。

お昼頃に… またTSUNAMIの着メロが。
 (あ、麻呂さんかしら? )
 麻呂  「今ね、お昼休みだよ。恋由姫はご飯は食べたかい?」
 恋由姫 「はぃ、食べましたよ」
 麻呂  「今夜はメッセンジャーで話そうね」
 恋由姫 「楽しみにしてますね」
まるでチャットみたいに何通かのメールをやり取りする恋由姫と麻呂。
 
 (あぁ、なんだか恋人同士みたいね)

恋由姫は高調する気持ちを抑える事が出来ずに いつの間にか麻呂からのメールを待つようになっていた。

[第一章・麻呂C] 投稿日:2004/12/31(Fri) 21:57 No.4 
夜になって。
(麻呂さんと早く話したい。 子供達早く寝てくれないなぁ)
恋由姫は、早くPCに向かいたい気持ちを 家族に気づかれないように冷静を装っていた。

(やっと寝た、 麻呂さん待ってるかもしれない。 急がなきゃ)
恋由姫はPCを起動させ、続けてメッセンジャーを立ち上げようと気が焦る。
立ち上がるまでの数分間がいつもの何倍にも感じられた。
(あっ、 麻呂さん居たわ )

麻呂  < やぁ こんばんは、恋由姫
恋由姫 < こんばんは 麻呂さん。 遅くなっちゃってごめんなさい。
麻呂  < 構わないよ。 恋由姫は家のこともしなきゃいけないし、子供達も居るから大変だろう。
恋由紀 < 麻呂さんだって お仕事で疲れているでしょう? 遅くなっちゃったけど休まなくて平気?
麻呂  < 大丈夫だよ。 恋由姫とこうしている事が僕の元気の素だからね。

今夜もまた麻呂のペースで会話が弾み あっという間に時間が過ぎていった。

麻呂   < それじゃぁ 今夜はそろそろ休もうか?
恋由姫 <そうですね・・ もうこんな時間。 楽しかったです。ありがとう
麻呂  < 僕も楽しかったよ。 今夜はね僕の胸でゆっくり眠りなさい。 朝までずっと抱いててあげる
 (えっ! そんなこと言われても・・・  なんて返事すればいいんだろう)
麻呂  < (笑) どうした? 恋由姫
恋由姫 < ううん・・ 麻呂さんったら変なこと言うんだもの。 どう言えばいいのかわからなくて
麻呂  < そうか。 ごめんよ。 でもね本当にそうしたいって気持ちなんだ
恋由姫 < はぃ。
麻呂  < それじゃあ、 おやすみ。 また明日ね、恋由姫
恋由姫 < おやすみなさい。 麻呂さん

(はぁ〜 疲れた。 麻呂さんっていったい どんな人なんだろう)

その疲れは心地よくも感じられ 恋由姫はベットに入って眠りにくまで少しの時間しかかからなかった。

[第一章・麻呂D] 投稿日:2005/01/02(Sun) 22:14 No.5 
毎日ほぼ決まった時間になるTSUNAMIの着メロ。
そのメールの発信者はもちろん 麻呂。
いつのまにか恋由姫は 麻呂からのメールを待ち焦がれるようになっていた。

(あっ メール! 麻呂さんかな?)
「恋由姫? 何してる? 今日は電話で話そうか?」

(そういえばこの間のメッセで電話番号を教えていたのを忘れてた)
(どうしよう・・・ 電話なんて 恥ずかしい)
(実際に会うわけじゃないしいいよね) と自分に言い聞かせて。

「はぃ お話したいです」と返信を打った。

麻呂 「こんにちは 恋由姫」
恋由姫「こんにちは 麻呂さん。なんだかドキドキします」
麻呂 「ははっ、 そうかい? 僕はそんなことないけど」
恋由姫「だって いつもはメールとメッセだけだったから」
麻呂 「僕はね、恋由姫の声を想像してたんだ。 思ったとおりの素敵な声だね」
恋由姫「また、麻呂さんったらお世辞ばっかり言ってる」

最初は緊張から始まった電話も いつものように麻呂のペースで恋由姫はリラックスでき。
どんどんと麻呂の魅力に引き込まれていった。

[第一章・麻呂E] 投稿日:2005/01/03(Mon) 21:14 No.6 
麻呂との出会いは2ショットチャットだった。
メッセンジャーを交換し、携帯のメール、携帯電話。
だんだんと、麻呂との距離が縮まっていっているように感じるのは恋由姫だけだろうか。
麻呂と初めて会ってからもう1ヶ月が過ぎようとしている。
最近ではメッセは殆どしなくなって、メールの頻度はもの凄く多くなってる。
その内容も・・・

(あ、TUSNAMI・・・  麻呂さんだわ)
麻呂  「未だ嗅いだことの無い恋由姫の匂いが鼻について離れないよ」
恋由姫 「そんなこと言ったら まとわりついて離れないんだから」
麻呂  「あぁ、もっとこっちにおいで。 恋由姫の秘密の花園を見せてくれよ」
恋由紀 「好き、麻呂さんが好きよ」
麻呂  「僕もだよ、恋由姫は可愛いね。恋由姫が大好きだよ。」

二人のやり取りは 殆どが妄想化していき、
バーチャルな恋愛を楽しむようになっていた。

[第一章・麻呂F] 投稿日:2005/01/04(Tue) 20:33 No.7 
ある日の午後…  いつものようにTSUNAMIの着メロが。。。
麻呂 「会いたいよ、恋由姫。 会って僕の大切なモノをしゃぶって欲しいな」
  (何? これ… )
  (最近の麻呂さんは限度というものを見失ってるわ)

再び、TSUNAMIの着メロ。。。
麻呂 「どうした? 恋由姫、返事が来ないぞ」
麻呂 「何してるんだ? 恋由姫、さぁ早く!」
  
  (もうダメだわ。麻呂さんにはついていけなくなった)

恋由姫 「麻呂さん、もうさよならです。 今までどうもありがとう」
麻呂  「そうか」

たったこれだけの 麻呂からの返信。。。
  (あっさりとしたものだわね) と、恋由姫は寂しさを堪えていた。

(しょせんはお遊び、顔も知らないネットだけの人だったんだから)

******END********



[第二章・しゅうA] 投稿日:2005/01/05(Wed) 00:00 No.8 
久しぶりに来た 出会いの2ショットチャットのサイト。
(何処のお部屋にしようかな? いい人が居ると良いけど)

B館−12   待機者・しゅう   メッセージ・北海道在住 妻子あり

(あ、北海道の人だわ。 きっとお話が合って楽しいかも)

恋由姫 > こんばんは。
しゅう  > こんばんはぁ〜 ようこそいらっしゃいませ
恋由姫 >初めまして よろしくお願いします
しゅう  > こちらこそ ヨロシク! で、何処から?  何歳?

(あらら、ダメだこりゃ。 この人軽すぎるよ)

恋由姫 >同じ北海道ですよ。 しゅうさんは何歳? ご自分が先に言うのが礼儀じゃない?
しゅう  > あ、そっか。 ごめんねぇ〜  31歳だよ
恋由姫 >いえいえ、 私はずっと年上です。 38歳よ。いい?
しゅう  > 全然OKだよ。 年上大好き。うちの嫁さんも年上
恋由姫 > そうなんだぁ。ならよかった ^^

(まぁいっかぁ〜 チョッと話すには面白いかも)

しゅう  > でもねぇ 嫁さんとはうまくいってないんだよねぇ
恋由紀 > あらら、そうなんだぁ。 良かったら聞かせてくれる?
しゅう  > 聞いてくれるの? 実はね セックスレスなんだ

(えっ!? そんなこと 急に言わないでよ〜 )

恋由姫 > セックスレスって、もう長いの?
しゅう >娘が出来てからだから、もう3年になるかなぁ
恋由姫 > そうなんだぁ。じゃあ、しゅうさんは3年の間一度もしてないの?
しゅう   >そうそう^^;   毎晩自分でしてまぁ〜す
恋由姫 > あら^^;
しゅう >もともと嫁さんがセックス好きじゃないみたいなんだ
恋由姫 > 婚前交渉はなかったわけ?
しゅう >あったよ! 一度だけね。嫁さんは俺の前にも経験あるみたい
恋由姫 >そうなんだぁ。その時セックスの愛称が合わないって気がつかなかったの?
しゅう >わからなかったねぇ。嫁さん我慢してたのかもね ^^;
       あ、でも嫁さん濡れてなかったなぁ… 俺が下手なのかも
       嫁さんね、今まで一度も気持ちよくなったことが無いって言うんだ
       俺も頑張ったんだけどねぇ。  いつの間にか拒否されるようになったよ。
       まっ、今は育児で大変だろうからそんな暇も無いんた゜ろうけど〜 (笑)

しゅうは切々と語り続けた。 恋由姫にはある意味同情に似た感情が湧いてきた。

  (しゅうさん まだまだ若いのに、この先も生身の女性に触れる事はないのかしら?)





[第二章・しゅうA] 投稿日:2005/01/06(Thu) 21:32 No.9 
もともと恋由姫には のめり込みやすい癖があった。
 (しゅうさん、今夜も居るかな? 聞いてあげるだけで癒してあげられるなら…)
 (あ、居たわ)

恋由姫 > こんばんは… 
しゅう > こんばんは
恋由紀 > しゅうさんは毎日ここに居るの?
しゅう > うん。他にする事無いしね、ゲームしながら誰か来るの待ってる
恋由姫 > そうなんだぁ。奥さんはもう寝てるの?
しゅう > どうかな、娘と一緒に寝たかも。 ほとんど話しもしないしね
恋由姫 > ふぅ〜ん。 でも何となくわかるような気がする。うちも子供達居なきゃ会話の無い夫婦だから。
しゅう > じゃあ エッチもしないわけ?
恋由姫 > う〜ん・・・ いいじゃん。 そんなこと

恋由姫としゅうは お互いの家庭の事情を話し合ううちに 似た境遇にある事がわかり 
次第に意気投合していった






[第二章・しゅうB] 投稿日:2005/01/07(Fri) 20:58 No.10 
2ショットからメッセンジャー、携帯メールに電話。
   (あ、これって麻呂さんの時と同じだ)
   (でも、麻呂さんよりずっと若い人だし話しも面白いし)
   (もしまた 嫌になったらバイバイすればいいんだ)

一通りの家事を終わらせた恋由姫は好きなコーヒーを飲みながら、しゅうの事を考えていた。
   (でも どんな顔なんだろう。見てみたいなぁ)
   (写真の交換とか向こうから言ってきたらしようかなぁ)

このときの涙のキッスの着メロが鳴った。
携帯の着メロは麻呂とさよならした日に TSUNAMIから 涙のキッスに変えられていた。

メールを開いてみると しゅうからの写メール。
   (わぁ!思ってることが通じたみたい)
   (カッコいいじゃん。 でもやっぱ若いなぁ)
   (どうしよう? こっちからも送らなきゃいけないよなぁ)

持っている写真の中からいちばん写りが良くて 若く見えるものを選んで、しゅうに返信した。
その直後に涙のキッスの着メロが。
しゅう 「写真ありがとう。 思ったとおり可愛いね。 年よりずっと若く見えるよ」

    (しゅうさんったらお世辞言ってる)
と、思いながらも恋由姫は躍る心を抑えることが出来なかった。

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