[第二章・しゅうM] 投稿日:2005/01/20(Thu) 14:57 No.23
恋由姫は、麻呂からの返事を期待していたわけではなかった。 が、メール送信直後に即レスが返ってきた。 (あっ、麻呂さん) 恋由紀は嬉しくて ワクワクしながらメールを開けてみた。
メールの送信者は麻呂ではなく、しゅうだった。 「麻呂って誰だよっ!! 俺はしゅうだけど? 」
恋由姫は慌てて 送信済みのメールを確認してみた。 (うそっ!間違えてる・・・ )
恋由姫の指は しゅうのアドレスを携帯の電話帳から選んでメールに打ち込むことを覚えてしまっていて、無意識のうちに 麻呂宛のつもりのメールにしゅうのアドレスを打ち込んでいたらしい。
メールの内容はお友達としてのもので 決して怪しいものではなかったのが救いだった。 恋由姫は慌てて 言い訳のメールをした。 「ごめんなさい。 お友達にメールしたんだけど いつもしゅうにしかメールしてないので指が勝手にしゅうのアドレスを選んじゃったみたい」
しゅうは 「そっか・・ わかったよ。 これからは気を付けろよな」 と 一度は許してくれていたはずが、 どうしても納得がいかなかったようで その夜のしゅうのメッセはあがらなかった。
次の夜も、また次の夜もメッセは上がらず。
心配した恋由姫のメールには 「疲れてるから」と返事が返っては来たが それっきり。。。。
(これで終わりなのかな・・・ あぁ〜あ・・・ 終わるときってあっけないものだなぁ。。。)
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