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誘 惑
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[第二章・しゅうM] 投稿日:2005/01/20(Thu) 14:57 No.23 
恋由姫は、麻呂からの返事を期待していたわけではなかった。
が、メール送信直後に即レスが返ってきた。
    (あっ、麻呂さん)
恋由紀は嬉しくて ワクワクしながらメールを開けてみた。

メールの送信者は麻呂ではなく、しゅうだった。
「麻呂って誰だよっ!! 俺はしゅうだけど? 」

恋由姫は慌てて 送信済みのメールを確認してみた。
    (うそっ!間違えてる・・・ )

恋由姫の指は しゅうのアドレスを携帯の電話帳から選んでメールに打ち込むことを覚えてしまっていて、無意識のうちに 麻呂宛のつもりのメールにしゅうのアドレスを打ち込んでいたらしい。

メールの内容はお友達としてのもので 決して怪しいものではなかったのが救いだった。
恋由姫は慌てて 言い訳のメールをした。
 「ごめんなさい。 お友達にメールしたんだけど いつもしゅうにしかメールしてないので指が勝手にしゅうのアドレスを選んじゃったみたい」

しゅうは 「そっか・・ わかったよ。 これからは気を付けろよな」 と 一度は許してくれていたはずが、
どうしても納得がいかなかったようで その夜のしゅうのメッセはあがらなかった。

次の夜も、また次の夜もメッセは上がらず。

心配した恋由姫のメールには 「疲れてるから」と返事が返っては来たが
それっきり。。。。

    (これで終わりなのかな・・・  あぁ〜あ・・・ 終わるときってあっけないものだなぁ。。。)

***********END**************



[番外編・あずき] 投稿日:2005/01/21(Fri) 00:47 No.24 
ある日の午後。。。

『キャット2ショットチャット』
  (また新しい2ショットのサイトを見つけちゃった)

ここのサイトは 全国・西日本・東日本・海外・待ち合わせ。。。。  と、いうように地域別にバンドが分けられていた。

  (とりあえず 全国のところから見てみようかな)

全国:003 名前:あずき 性別:男  メッセージ:しりとりしませんか?

  (あっ 面白そう^^ チョッとした時間潰しには こういうお部屋がいいかも)

 ・・・恋由姫さん(女)が入室されました・・・

あずき > たぬき
   (あっ  何?挨拶無しにいきなり しりとりなの?)
恋由姫 > きつね
あずき > ねこ
恋由姫 > こま
あずき > まり
恋由姫 > りんご
あずき > (笑) いつまで しりとりしてるの?
恋由姫 > いつって… ご挨拶もしないでいきなり しりとり始めたのはアナタの方じゃない^^;
あずき > うん、まぁ そうだけど〜 っていうか ごめんね。
        こんにちは^^ よろしく!
恋由姫 > あっ、こんにちは〜 こちらこそよろしくね♪

   (ふぅ〜 ^^: 何だか初めての人って緊張しちゃうなぁ。 何話せばいいんだろ?)

あずき  > それでさ、しりとり続けける? (笑)
恋由姫  > どっちでもいいけど? ^^
あずき > じゃぁ りんごの続きだから ゴリラ

(結局 しりとりかいっ! ^^; )

恋由姫  > ラッパ
あずき  >パジャマ
恋由姫  >マッチ
あずき  >チョコレート

このまましばらくの間 しりとりが続いたあとに

あずき  > あずきってHNの由来を教えてあげようか? ^^
恋由姫  > うんうん 教えて〜 ^^
あずき  > 僕のさぁ 大事なところあるでしょ?
恋由姫  > 大事なところって アソコのこと?
あずき  > そうそう! アソコのこと^^
恋由姫  > それで? アソコがどうしたの?
あずき  > 実はさぁ 僕のアソコの中にタマタマの他にあずき位の大さの石みたいな物が入ってて、
           エッチすると これが刺激になって凄く良いらしい ^^
     (げっ、 この人何言い出すのよ^^; )
あずき   > 以上!^^ HNの由来でした
恋由姫   > そうなんだぁ ^^; 説明をありがとうね。。 じゃあ これで失礼するね
あずき   > うん、そう? またね

・・・恋由姫さんが退室されました・・・





[番外編・待機してみた] 投稿日:2005/01/22(Sat) 19:27 No.25 
   (はぁ〜 今夜も暇だなぁ・・・)
(どこの2ショットサイト見ても 目星い人は居ないし・・・)
(あっ! 今夜は思い切って待機してみようかなぁ・・・)

 待機者:恋由姫(女)   メッセージ:楽しくお話し♪

   (ふぅ… やっとお部屋取れた〜 結構大変なんだなぁ ^^; )

 。。。。卓也(男)が入室しました。。。。

   (うわっ! ビックリもう入ってきた)
恋由姫が部屋を取って5〜6秒後にいきなりの入室者…

卓也 >はんばんは! 
恋由姫 >こんばんは… よろしくね♪
卓也  >もうビンビンなんだけどぉ〜
恋由姫 >えっ? 何言ってるんですか?
卓也  >何って 決まってるじゃん
恋由姫 >意味がわかりません・・・
卓也  >またまたぁ〜 (笑)  わかってるくせに〜
恋由姫 >だから わかりませんって!
卓也  >エッチしよ! って言ってんの!
恋由姫 >楽しく普通にお話しできないのなら出ていただけますか?
卓也 >なんだよ! ばぁーーーか!!!!!!

 。。。。卓也(男)が退室されました。。。。

   (なんなのよ! まったく〜)
   (気分悪っ!)

[番外編・再度待機してみた] 投稿日:2005/01/25(Tue) 15:01 No.26 
名前:恋由姫(女)  メッセージ:普通にお話し♪

またまた数秒後に入室者が。
  。。。。たろう(男)が入室しました。。。。
たろう  > こんばんはぁ
     (なんだか返事する気になれない)
たろう  > おぉーい! 誰も居ないの?
たろう  > ちぇっ! なんだよ!
。。。。たろう(男)が退室されました。。。。。

またまたその直後に入室者
  。。。。じろう(男)が入室しました。。。。
じろう  >こんばんは
じろう  > 気持ちいいことしませんかぁ〜
じろう  > 黙ってないで〜 返事してよぉ
じろう  > 誰も居ないのか?
。。。。じろう(男)が退室されました。。。

こんな感じで数分の間に 何人もの入室者が続いた
    
    (無言待機している私も良くないけど)
(女性が待機すると次から次へと入室者がすごいんだなぁ・・)
(これはどういうことだ?(笑))
    (ふぅ… 待機はこれでお終い)

。。。。恋由姫(女)によって部屋は閉鎖されました。。。。。。

[番外編・やす] 投稿日:2005/01/29(Sat) 00:01 No.27 
待機者:やす(男) メッセージ:お暇な方お気軽にどうぞ

 *****恋由姫さん(女)が入室されました*****
恋由姫 > こんばんは^^
   ・・・・・・・
恋由姫 > あれ? やすさん?
・・・・・・・
恋由姫 > お留守ですか
(う〜ん… 居ないのかなぁ?)
恋由姫 > 残念だけど… またね。
 *****恋由姫さん(女)が退室されました*****
やす  > あっ! 居る居る!
やす  > ちぇっ! 遅かったかぁ〜

応答が無いので恋由姫は退室した。
   
(他の部屋探そぉ〜 っと)

   待機者:やす(男) メッセージ:恋由紀さんごめんなさい! 戻ってきて

(何? これ!!!! )
(嘘でしょう! )

*****恋由姫さん(女)が入室されました*****
恋由姫 > あのぅ〜
やす  > あっ! こんばんは! さっきはごめんなさいっ! 居眠りしてたんだ。
恋由姫 > そうなんだ。それはいいんだけど、メッセージに名前出さないでくれる?!
やす  > なんで?
恋由姫 > なんでって、失礼だと思わない? 知り合いでもないのに。
やす  > そぉ? 気に障ったならごめんなさい。
恋由姫 > それだけ言いにきました。 それじゃ。。
 *****恋由姫さん(女)が退室されました*****

(誰が見てるかわかんないじゃん)
(名前なんて書かないでよね)
    (まったくもう!!)

[第三章・慎平@] 投稿日:2005/02/03(Thu) 00:35 No.28 
。。。覗ける2ショットチャットの掲示板。。。
     北海道在住の皆さん、オフ会しませんか?
     ○月○日○曜日
     札幌○○ホテル コスモスの間
     紳士淑女の皆さんお集まりください
     年齢不問・既婚者限定

   (へぇ〜 オフ会なんてあるんだぁ)
   (しかも北海道オフだって)
   (この日なら予定もないし、行ってみようかなぁ)

○月○日、オフ会当日。
恋由姫は自分でも驚くほどに行動的になっていた。
いつもよりも 少しだけ念入りにお化粧をして、いちばんのお気に入りの下着を身にまとい、
洋服もまだ手をとおしてない新品のブラウスを着て出かけた。
入り口で簡単な受付を済ませて中に入ると そこは立食形式のパ-ティ会場。
こういう場所は初めての恋由姫は どうしていいのかわからずにオドオドとしていた。。
はたから見ると場違いの場に居るかのように見えただろう。

恋由姫は一人の男性をずうっと 目で追っていた。
危険なかんじ、何者もよせつけないなんとなく冷たい感じがする人・・・。
その彼は恋由姫が今までに見てきた男性とは違う何かを持っている。
はっきり言って 恋由姫の一目惚れのようだ。

   (困ったなぁ・・・。気になる。気になって仕方がない)
   (やっぱりこれは恋だろうか・・・)

[第三章・慎平A] 投稿日:2005/02/04(Fri) 20:57 No.29 
覗ける2ショットの北海道オフ会で知り合った彼。
既婚ではあるが 今は別居中らしい。
オフ会から1ヶ月ほどが過ぎようとしているが、携帯番号を交換したのに連絡が無い。

    (待ってるだけじゃダメなのかなぁ…)
    (自分から行動を起こさなきゃダメ?)
    (連絡してみようかなぁ… でも、もう忘れられてるかも?)

オフ会が終わって別れ際に
「いつでも電話していいよ。一人だから」って・・・ 彼の言葉が頭から離れない。。
    
    (でもきっと 社交辞令のこ言葉かもしれないし…)

恋由姫は思い切って彼に電話をしてみた。。

恋由姫 「あのぅ… オフ会でお会いした恋由姫ですけど」
慎平  「あぁ、もっと早くに電話くれるとよかったのに」
恋由姫 「なんだか 図々しいような気がして出来なかったの」
慎平  「あはは、そんなこと思うなら最初から番号の交換なんてしなきゃいい」
恋由姫 「そうですよね、」
慎平  「そういえば俺、慎平っていうんだけど 言ってなかったなぁ」
恋由姫 「あっ、はぃ… 」

そのあと何をどうしゃべったのか・・ドキドキばっかりして恋由姫は覚えていなかったが、
電話の最後で…

慎平が、「来週ランチしよう・・・」と、、、
来週の初デートの約束をして 電話を切った。

    (わぁ〜 どうしよう!?)
    (嬉しいけど、いいのかなぁ)
 

[第三章・慎平B] 投稿日:2005/02/05(Sat) 20:08 No.30 
週末の午後に恋由姫の携帯が鳴った。。
慎平からだった。
たまたま恋由姫ひとりの時間だったから良かったけど恋由姫はかなり焦った。

慎平  「何してんの?」
恋由姫 「何って、慎平さんこそ突然どうしたの?」
慎平  「暇だったからさぁ」
恋由姫 「暇なの?せっかくの休日に遊び相手になる女の子とか居ないわけ?」

恋由姫はドキドキしながら かなり強がった事を言ってみた。

慎平  「俺と遊びたいくせに (笑)」
恋由姫 「・・・・・・」

   (あぁ〜あ、私間違いなく慎平さんにからかわれてる)
   (でも 暇つぶしでも電話してくれるって事は 私のこと少しは気にしてる?)
   (でも 慎平さんは私には危険すぎる)
   (でも 慎平さんの事が好きになりかけている事は 認めるしかない)
   (でも でも でも・・・・)

[第三章・慎平C] 投稿日:2005/02/06(Sun) 20:34 No.31 
初デートの前日、恋由姫はドキドキして眠れなかった。

     (そういえば 日曜日の突然の電話以来、何の連絡も無いなぁ)
     (慎平さんは本当に来るのかなぁ…)
     (ドタキャンだけは勘弁してよねっ… 気持ちはこんなに盛り上がってるんだからぁ)
     (そういえば メルアド知らないんだぁ)
     (こちらから電話はかけにくくても メールなら出来るのに… メルアド聞いておけばよかった)

いろんな事を 考えながら恋由姫はやっと眠りについた。。。

[第三章・慎平D] 投稿日:2005/02/07(Mon) 00:50 No.32 
初デート当日の朝、、、
慎平から最終打ち合わせの電話が来た。
お昼少し前に 隣町のショッピングセンターの駐車場で待ち合わせた。

    (そういえば、慎平さん どんな車で来るのか聞き忘れちゃった)
    (オフ会以来だから もう一ヶ月以上もたってる)
    (お互いがわかるんだろうか… あの時の私はかなり濃いメイクをしてたし)
    (私も慎平さんがわかるかなぁ 自信ないなぁ)

と、そのとき、、、
白いセダンが恋由姫の前で止まった。。。。

    (あっ 慎平さんだ)
    (うそぉーーーー   カッコよすぎる)

恋由姫は慎平の車に乗り込み、少しの間ドライブした。

ランチは小奇麗なイタリアンレストランでスパゲティを食べた。。。
恋由姫は緊張のせいか、あまり食が進まなかった。

慎平  「お腹空いてないのか?  食べないなら頂戴っ 」
恋由姫 「あっ はぃ・・ どうぞ」

3時間ほどの初デートは終わった。。。

    (待ち焦がれていた時間って あっという間に過ぎるもんだなぁ)
    (慎平さんったら 私の残したスパゲティ笑いながら食べてくれた…  どうでもいいことだけど うれしぃ〜)
    (いつでも電話していいって言ってた)
    (今度の週末にも会おうって言われちゃった)
    (帰り際 手を握られた)
    (いい事ばかりを 思い出しちゃう・・・)


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